谷村一哉が地区選連覇を狙う！
昨年の中国地区選覇者は谷村一哉だ。宮島で行われた第59回大会で、谷村は鮮やかな5コースまくり差しを決めて優勝。この直前に徳山周年でG1初タイトルを手にしたばかりだった谷村が、2節連続G1制覇という偉業をやってのけた。
今年は地元徳山でタイトル防衛を狙う。中国地区選の2連覇となれば今村豊、市川哲也、白井英治に続く史上4人目の記録だ。昨年の地区選を最後に記念優出から遠ざかっているだけに、復調のきっかけをつかむ大会にもしたい。

昨年の雪辱に燃える辻栄蔵！
リベンジに燃えているのは辻栄蔵だろう。昨年の地区選で2･1･2･2･4･1･1着の快走を演じて優勝戦1号艇に乗る活躍を見せるも、まさかのイン戦5着に敗れてあと一歩で優勝を取り逃がし、地元宮島で悔しい思いを味わった。
昨年の雪辱を目指して今年は徳山に乗り込む。辻にとって徳山は12年にG1周年記念で優勝するなど記念5優出1Vを誇る好相性水面だ。宮島の借りを徳山で返し、今度こそ地区選初Vなるか。

平尾崇典がクラシック勝負駆け！
岡山勢にとってはこの地区選が大事な勝負駆けだ。地元児島でのSGボートレースクラシック出場権がかかっている。現時点の岡山勢でクラシック切符を持っているのは茅原悠紀だけ。その他の選手は地元SG出場に向けてV条件の勝負駆けに臨むことになる。
なかでも注目されるのは平尾崇典だろう。4年前に徳山で行われた地区選の覇者だ。10年には徳山MB大賞でも優勝しており当地記念2Vを誇る。児島でSGが開催されるのは12年チャレンジカップ以来。そのとき栄冠を手にしている平尾だけに、地元SGへの意気込みは人一倍だろう。

白井英治が地区選4場制覇へ！
白井英治は中国地区選で3回のV歴を誇る。08年の宮島大会で初優勝を飾ると、14年の下関大会と15年の児島大会では2連覇を達成。地区選最近10大会で6優出3Vという圧倒的な存在感を見せ、中国地区トップレーサーの地位を確固たるものとしている。
今年は地元徳山での開催となるだけに一段と気合も高まっているだろう。もし優勝となれば4回目の地区選制覇で、しかも宮島、下関、児島、徳山と中国地区4場すべてで勝つことになる。"地区選グランドスラム"がなるか注目だ。

柳生泰二が悪夢を振り払う！
この地区選を誰よりも待ちわびていたのが柳生泰二だろう。昨年の地区選で柳生は、予選を2･1･2･1･1･4着でトップ通過する大躍進。G1初優出・初Vへ大いに期待が高まった。しかし準優1号艇でインからプラス02のフライングという悪夢。記念制覇は夢と散り、3カ月間のG1選出除外も喫した。
あれから一年、仕切り直してG1初Vへチャレンジだ。その力が記念戦線で通用することはもう証明済み。あとは目の前のチャンスをものにし、栄冠をつかみ取るだけだ。地元徳山で悲願成就なるか。

2年連続優出を狙う佐々木裕美！
女子レーサーは7人が参戦。岡山から寺田千恵、田口節子、金田幸子、守屋美穂、広島から海野ゆかり、地元山口から佐々木裕美、津田裕絵が登場する。
その中で佐々木は昨年の地区選でG1初優出を果たしている。準エース機を引き当てて予選を2･1･3･1･3着で3位通過すると、準優1号艇できっちりイン逃げを決めてファイナル進出。優勝戦は2号艇で6コースから4着に終わったが、V争いを大いに盛り上げる大躍進の一節だった。今年は地元の徳山での戦いとなるだけに気合倍増だろう。目指すは地区選2年連続優出だ。