中澤宏奈が思い出深い地元で果敢に挑む

やっと上昇の兆しが見えてきた。近年は毎期のように高い事故点に苦しんできたが、今期は「まだ思い切ったレースができてませんけど、少しずつリズムは上向きです」と本来の積極性が戻りつつある。
地元多摩川は忘れもしない思い出がある。14年8月の予選で大先輩の濱野谷憲吾との2着競りを制した。パワーの後押しがあったものの「一緒に走れるだけでうれしいのに、競り勝てたのは自信になった」と貴重な経験を積んだ。さらに「一番調整が合ってくれる」と多摩川相性もいい。
乗りやすさを求め、攻めるレースが理想。「センターが好き。1走1走を大切に走りたい」。心がける果敢さに、地元意識＆相性がかみ合えば、今度は女子の格上を脅かす場面も期待できる。