尼崎巧者の桐生順平に注目！
今年のSGボートレースオールスターは尼崎で開催される。センタープールでの決戦に向けて気合を高めているのは桐生順平だろう。桐生は15年に尼崎で行われたSGボートレースクラシックでV歴。SG初制覇を果たした思い出の水面だ。さらに翌16年にはG1尼崎周年でオール3連対V。いま尼崎で最も強い選手の一人といって過言ではないだろう。
3月のクラシックでは予選35位と見せ場を作れず敗退した桐生だけに、オールスターでの巻き返しを期していることだろう。今度こそグランプリ覇者の底力を見せたい。

井口佳典がSG連続Vを狙う！
SG連続Vを目指してボートレースオールスターに乗り込むのは井口佳典だ。3月のボートレースクラシックで1･2･2･2･2･1･1着のオール2連対V。優勝戦で見せた2コースまくりは圧巻だった。井口は現在SG3戦連続優出中。チャレンジカップで優出2着、グランプリで優出2着、クラシックで優勝と抜群の安定感を誇っており、オールスターでもV候補の筆頭格だろう。
尼崎では12年にSGオーシャンカップで優勝した実績がある。井口の速攻力がセンタープールで再び冴え渡るのか。

大会2連覇を狙う石野貴之！
昨年福岡で行われたSGボートレースオールスターを制したのは石野貴之だった。2連対率6位の好モーター28号機を引き当て、予選を3･1･1･1･6･1着でトップ通過。準優・優勝戦はイン逃げで快勝し、オールスター初VでSG通算5回目(当時)の優勝を飾った。
今年はタイトル防衛を目指して尼崎に乗り込む。これまでオールスター2連覇は79・80年の中道善博、90・91年の野中和夫しか成し遂げていない記録だ。27年ぶり3人目の偉業なるか注目したい。

オールスター初出場の市橋卓士！
市橋卓士はファン投票で1803票を獲得。45位に入って出場権を獲得した。00年のデビューから約18年、ついにSGボートレースオールスター初参戦を果たす。
今年の市橋は年始の鳴門正月レースで優出3着とまずまずの滑り出しを見せたが、そのあと優出なし（5月10日現在）と近況リズムはいまひとつ。2月のG1四国地区選でFを切ったのも響いて波に乗り切れていない。ただ昨年は5月末の浜名湖戦で17年初Vを飾ってから一気にリズムを上げており、今年もそろそろ調子を取り戻してくる可能性十分だろう。オールスターが流れを変える一節になるかもしれない。

SG初1着を目指す守屋美穂！
今年のSGボートレースオールスターには女子レーサーが7人参戦する。日高逸子、長嶋万記、松本晶恵、守屋美穂、遠藤エミ、小野生奈、竹井奈美だ。16年連続出場の日高をはじめ、尼崎3Vを誇る長嶋、昨年のオールスターで準優出した小野など精鋭がそろった。
なかでも楽しみな存在は守屋だ。4年ぶり2回目のSGに臨む。SG初出場だった14年のオールスターでは5･5･6･5･4･5･5･3着と苦戦を強いられて悔しい思いを味わった。今度こそSG初1着を奪って水神祭を果たしたい。

2年連続ファン投票1位の峰竜太！
峰竜太はファン投票で14383票を獲得。2位の桐生順平（9805票）に5000票近い大差をつけ、昨年に続いて得票数トップに輝いた。2年連続のファン投票1位は加藤峻二、今村豊、植木通彦、今垣光太郎、松井繁に続く史上6人目の記録だ。
これまで44年間の歴史があるSGボートレースオールスターだが、ファン投票1位で優勝した選手は野中和夫と山崎智也のわずか2人だけ。不思議なほどファン投票1位は勝てていない。峰自身も昨年は予選23位で敗退とそのジンクスに捕まった。今年こそファンの期待に応えて頂点へ駆け上がりたい。