巻き返しを期す中野次郎！
中野次郎にとって17年は厳しいシーズンだった。年間9優出をマークしたが優勝はゼロ。SG・G1は13節走って一度も優出できず、予選落ちが9回と苦しい戦いが続いた。18年は巻き返しを期すシーズンであり、正念場にもなってくる一年だ。記念戦線への生き残りをかけて結果を残したい。
徳山では昨年10月のG2モーターボート大賞で優出5着に入る活躍を見せたばかり。当地出場11節で5優出1Vと相性上々の水面だけに、周年記念で大暴れを見せたいところだ。

徳山巧者の井口佳典に注目！
井口佳典は徳山周年歴代覇者の一人。14年に行われた当地61周年記念で4･4･3･2･1･1･1･1着の快走を見せて優勝している。また昨年3月のG2徳山MB大賞でも1･1･2･4･1･1･1･1着と圧倒的な強さで優勝。徳山で2つのグレードレースを制してドル箱水面としている。
近況の井口は昨年11月のSGチャレンジカップと12月のグランプリでいずれも優出2着に入るなど充実ぶりが光る。この勢いを維持して年始の記念戦線でひと暴れし、今年もグランプリへの戦線を優位に進めたいところだ。

湯川浩司が半年ぶりにG1復帰！
湯川浩司は昨年4月の大村G1ダイヤモンドカップで痛恨の優勝戦フライング。6カ月間のG1・G2選出除外という大きな痛手を負った。その処分がようやく1月末で解け、この徳山周年からG1戦線に帰ってくる。長く続いた一般戦回りを終えていよいよ反撃開始だ。
徳山は15年にG2モーターボート大賞で優勝した経験もある水面だけに楽しみなところ。G1復帰戦Vというド派手なカムバック劇の期待も大だろう。5年ぶりのグランプリ出場を目指す18年シーズンを幸先良く滑り出したい。

優出ラッシュを見せる市橋卓士！
今年大ブレイクの可能性を秘めた選手の一人が市橋卓士だろう。昨年は優出18回で全選手中2位タイの数字をマーク（※1位は峰竜太で20回）。そのなかには2月の四国地区選での優出6着、7月の浜名湖周年での優出6着、10月の桐生周年での優出4着が含まれるから価値が高い。G1出場12節で3優出という堂々たる成績を残した。
今年は記念戦線でさらなる活躍を見せても不思議ではないだろう。15年四国地区選に続く2つ目のG1タイトルはもちろん、SG初制覇も狙える存在かもしれない。

寺田祥が徳山周年初Vを狙う！
徳山では6月にSGグランドチャンピオンが行われる。当地64年ぶりとなる久々のSG開催だ。地元山口勢でグラチャン出場が濃厚なのは今村豊、白井英治、寺田祥の3人。この徳山周年で結果を残して約5カ月後の地元SGに向けて良い流れを作りたい。
特に注目したいのは寺田だ。1月の徳山正月レースで優勝しており当地2節連続Vをかけて参戦する。徳山では05年に中国地区選で優勝した実績を持つが、徳山周年ではまだ優勝歴がない。悲願の徳山クラウン奪取なるか。

A1復帰の西山貴浩が近況好調！
17年後期に出走回数不足でA2級降格を喫した西山貴浩だが、18年前期は勝率6.64をマークしてA1級に復帰。記念戦線へ久しぶりに戻ってくる。近況はさらに調子を上げており、今期に入ってから7節走って5優出3Vという活躍ぶり（1月13日時点）。勝率は7.77をたたき出している。好リズムで久々のG1戦線に臨めそうだ。
徳山では通算5優出2Vの実績があり、当地前走となる昨年10月のG2モーターボート大賞でも優出6着の好走を見せていた。徳山周年でV争いの台風の目となるかもしれない。