A1級に初昇格した内堀学！
東京102期の内堀学は前期勝率6.33でA1級初昇格。08年5月のデビューから10年が過ぎ、トップランクまで這い上がってきた。2月の関東地区選ではG1デビューを飾り、初日に不運な転覆があったのも響いて予選落ちしたが、転･2･3･4･2･2･1･3着と連絡み6本をマークする堂々たる走りを披露。5日目にはイン逃げでG1初1着を奪って水神祭も果たしている。
今期は勝率7.05（3月11日時点）とさらにリズムを上げており、A1級キープは濃厚な状況。周年初参戦となる大村周年でどんな戦いぶりを見せるのか注目だ。

河村了が地元SGへ勝負駆け！
7月に常滑で行われるSGオーシャンカップの出場権争いが大詰めを迎えている。選考締切は4月末だ。地元SG出場を目指す愛知支部勢では、河村了が勝負駆けの位置にいる。昨年6月のG1丸亀周年で優出2着に入って9点を獲得したが、その後はG1・G2を9節走ってすべて予選落ちという苦しい展開。選考ポイントは現在18点（3月11日時点）で、ボーダーライン下の55位あたりまで下がってきてしまった。
残りのチャンスは3月大村周年と4月常滑周年の2節。ここで優出してSG初出場の切符をつかみたい。

大村巧者の石野貴之が魅せる！
大村巧者といえば名が挙がるのは石野貴之だろう。07年に大村でのG1新鋭王座で6コースから優勝すると、16年には大村でのチャレンジカップでSGタイトルを獲得。当地SG・G1は8節走って5優出2Vという抜群の成績だ。大村参戦は昨年3月以来となるため、当地ナイターは今回が初体験。石野が夜の大村をいかに攻略するのか注目だ。
今年の石野は2月の近畿地区選での優出2着こそあったが、賞金ランキング28位（3月11日時点）とやや出遅れている状態。この大村周年が終わるとF休みも控えているだけに、結果を残して休みに入りたいところだ。

G1初優出が見えてきた近江翔吾！
近江翔吾がいよいよ飛躍の時を迎えようとしている。これまで記念戦線ではなかなか結果を残せずにいたが、1月のG1蒲郡周年で予選18位に入って16年ヤングダービー以来2回目となるG1での予選突破をマーク。準優でも6号艇で3着の好走を見せ、G1初優出まであと一歩に迫った。昨年はG1を6節走って1着2本と苦戦したが、今年に入って見違えるような姿を披露している。
近況も3月の丸亀ルーキーシリーズで優勝するなどリズムは上々。また大村は最近4節で3優出と好相性なだけに、G1でも見逃せない存在となるだろう。

山本寛久が好配当を演出する！
山本寛久が記念戦線で存在感を見せている。1月のG1芦屋周年では予選2位に入る快走を見せ、2月のG1中国地区選では準優3着と優出争いを沸かせる活躍。外枠から連に絡んで好配当の立役者となるレースも多く、目が離せない存在になっている。大村は最近10節で7優出3Vと相性抜群なだけに、周年記念でも大暴れしそうな気配十分だ。
また山本はSGオーシャンカップ勝負駆けの状況。昨年10月のG1児島周年で優出2着に入ったのが効き、現在18点（3月11日時点）でボーダーのすぐ下につけている。大村周年で優出すれば切符が見えてきそうだ。

地元G1初Vを目指す桑原悠！
大村では昨年9月からナイター開催がスタート。この大村周年が発祥地ナイター初のG1レースになる。地元の長崎支部からは原田幸哉、石橋道友、榎幸司、赤坂俊輔、桑原悠の5人が参戦。夜の大村で主役を担いたいところだ。
とりわけ注目を集めるのは桑原だろう。2月の九州地区選でG1初Vをマーク。その翌節のG1津周年でも開幕3連勝で一時はV争いを引っ張るなど、近況目覚ましい活躍が続いている。大村では昨年11月の一般戦で優勝、今年1月の正月レースで優出2着と2節連続優出中。この勢いで地元G1初制覇を狙いたい。