中野次郎が地元でSG初Vを目指す！
SG第29回グランドチャンピオンは多摩川で行われる。多摩川でのSG開催は09年クラシック以来で約10年ぶりと久々だ。地元の東京支部からは中野次郎と長田頼宗が参戦する。濱野谷憲吾がF休みで出場権を失ったのが残念だが、この2人が東都の意地を見せてくれることだろう。
特に期待が高まるのは中野だ。多摩川では07年のG1関東地区選と15年のG1周年記念で優勝するなど記念5優出2Vの好実績を残している。近況も今年6優出2Vをマークしておりリズム上々。悲願のSG初Vを地元多摩川で狙いたい。

データは6月1日現在

地元SG出場権を狙う柳沢一！
多摩川グラチャンに出場する愛知勢は池田浩二、赤岩善生、柳沢一、平本真之の4人。このうち池田、赤岩、平本は翌月のとこなめSGオーシャンカップを控えており、リズムを上げて地元SGへ向かいたいところだ。
柳沢はオーシャン出場権を得られなかったが、まだチャンスは残されている。グラチャン優勝で直近SG覇者になればオーシャン切符が手に入るのだ。5月の児島戦で今年2回目の優勝を飾るなど近況好調ムード。多摩川も8優出2Vと実績十分なだけに、SG初Vをもぎとって地元SGへの道を切り開きたい。

吉川元浩がSG3連覇に挑む！
吉川元浩は3月の戸田SGボートレースクラシックと5月の福岡SGボートレースオールスターで優勝。平成と令和をまたぐSG連続Vを飾ってボート史に偉大なる足跡を残した。
これで多摩川SGグランドチャンピオンはSG3戦連続Vがかかる大一番になった。これまでSG3連覇を成し遂げた選手はわずか2人。74年にオールスター、メモリアル、ダービーを制した野中和夫、00年にグラチャン、オーシャン、メモリアルを制した西島義則だ。19年ぶり3人目の偉業を目指す吉川から目が離せない6日間になる。

今年初SGに意気込む片岡雅裕！
片岡雅裕が正念場だ。昨年は5つのSGに出場して準優出3回をマークし、チャレンジカップではSG初優出も飾るなど活躍を見せた片岡だが、今年はクラシックとオールスターに出場できずまだSG参戦ゼロ。グラチャンがようやく今年初SGになる。このあともオーシャンカップ出場権は逃しており、ダービー選考勝率も厳しい状況とあってSGを走れる機会は限られている。グラチャンはSG戦線への生き残りをかけた山場だ。
今年5優出1Vと近況リズムはまずまず。待ちに待った今年最初のSG参戦で気迫をここにぶつけたい。

白井英治が大会2連覇へ突き進む！
昨年のグラチャンは徳山で行われ、山口支部の白井英治が地元V。64年ぶりの徳山SGに気合を込めて臨み、地元ファンの前で涙のウイニングランを果たしたのが記憶に新しい。
今年は大会2連覇をかけた戦いだ。近況SGは昨年グランプリで優出3着、クラシックで優出4着、オールスターで優出2着に入って3戦連続優出中と安定感抜群。多摩川も昨年と一昨年のG1周年記念でいずれも優出2着に入るなど記念5優出と水面相性に不安はない。史上4人目のグラチャン連覇は手の届くところにある。

仲谷颯仁が高配当の使者となる！
仲谷颯仁が5月の福岡SGボートレースオールスターで魅せた。予選道中では3コースまくり差しで3万円券、6コースまくり差しで7万円券と高配当を次々に提供する活躍。予選を8位で突破し、SG出場7節目で待望の初準優出を果たした。準優は3着で惜しくも敗退となったが、自信を深める1節になったことは間違いないだろう。
グラチャンはSG初優出を目指す一戦になる。多摩川は通算1優出0Vと実績に乏しいが、昨年のG1多摩川周年では3コースまくりで2万円券、6コースまくり差しで3万円券と随所に見せ場を作っていた。グラチャンでも高配当の使者となるのか。