桐生順平が地元周年奪還を狙う！
戸田周年に臨む地元埼玉支部は、平石和男、飯島昌弘、中澤和志、須藤博倫、谷津幸宏、桐生順平、秋元哲、中田竜太という顔ぶれ。8人中6人が記念タイトルホルダーという精鋭集団だ。
なかでも期待が高まるのはやはり桐生だろう。今年記念6優出2Vと好調な走りが続き、近況も7月のG2全国ボートレース甲子園で優出5着、8月のG1びわこ周年で優出3着に入るなどリズム上々。準備万端で3大会ぶりの戸田周年タイトル奪還に挑む。3月の戸田SGボートレースクラシックでは準優敗退に終わっているだけにその雪辱も狙いたい。

戸田周年2連覇を目指す笠原亮！
昨年10月に行われた戸田周年は笠原亮が優勝。手にしたモーターは2連対率28位の中堅機だったが、初日に5コース差しを決めて勢いに乗ると、予選を1･2･1･3･1･4着でトップ通過。準優はインからコンマ05のトップスタートで逃げ切り、優勝戦もインからコンマ06のトップスタートで圧勝した。節間8走で6本もゼロ台スタートを決めるなど、スリットを支配してつかんだ栄冠だった。
戸田周年2連覇は72、73年の貴田宏一しか成し遂げていない偉業。笠原が史上2人目の記録に挑む。

権藤俊光が待望のG1デビュー！
大阪115期の権藤俊光はかつてバイクのプロレーサーとして活躍。国内のみならずイタリアやスペインでも戦ってきたライダーだ。26歳でボートレーサーに転身し、養成所をリーグ戦勝率7.92の好成績で卒業。14年11月にデビューすると、6期目にA2級初昇格、7期目にA1級初昇格と順調に成績を伸ばしてきた。
そしてこの戸田周年でいよいよG1初参戦。戸田は昨年10月の一般戦で優出歴もあるだけに、G1デビュー戦で大暴れしても不思議ではないだろう。115期から仲谷颯仁と関浩哉に続くスターが生まれるのか。

戸田連続優勝中の市橋卓士！
市橋卓士は今年3月の戸田G3企業杯で優勝。湯川浩司や平石和男ら強豪が多数参戦するシリーズだったが、予選を5位で通過し、準優では2コースまくりでインの湯川を破り、優勝戦はインからコンマ04の快ショットで逃げ切って栄冠を手にした。それから約4カ月後、7月の一般戦で戸田に帰ってきた市橋は、ここでも強さを見せて強豪を次々と撃破。予選をトップ通過して優勝戦1号艇に座り、戸田2節連続Vを飾った。
市橋は戸田最近8節で6優出3Vという好成績。来年の鳴門オーシャンカップの選考ポイントを稼ぐためにも戸田周年では優出を狙いたい。

大上卓人が高配当を生み出す！
大上卓人は追加あっせんで戸田周年に参戦が決定。この節が終わると中0日で三国のヤングダービーへ転戦することになる。戸田でリズムを上げてヤング決戦へ向かいたいところだ。
大上は今年3月に戸田でのボートレースクラシックでSG初出場を果たし、5日目に5コースまくり差しを決めてSG初1着。3万円台の大穴をあけて水神祭を飾ったばかりだ。戸田周年でも高配当の使者となるか。近況は6月のG1宮島周年で優出4着、7月のG2芦屋MB大賞で優出6着と好走を連発中。センターから1着を量産しているだけに戸田水面は相性が良いはずだ。

クラシックの雪辱期す山田康二！
山田康二は今年3月の戸田SGボートレースクラシックで予選3位に入る活躍。しかし準優で長田頼宗の2コース差しに屈してイン戦3着に終わり、優出切符を取り逃がす悔しい結果となった。戸田は昨年5月の一般戦でオール3連対Vを飾るなど相性の良い水面だけに、今度こそ通算2回目、戸田初の記念制覇へ突き進みたいところだ。
山田は現在賞金ランキング64位（8月28日時点）。8月の芦屋戦でフライングを切った影響でSGチャレンジカップ出場の可能性は消えてしまった。グランプリ出場を目指すには戸田周年、江戸川周年、ボートレースダービーの3節で結果を残すしか道はない。毎節が勝負駆けだ。