A1級キープと賞金、どちらも勝負

01年に女子で初めてSG優出の扉を開けたパイオニア、寺田千恵があらゆる勝負駆けに挑む。
9月23日時点の審査中勝率は6.27。04年以降、17年間も維持するA1級へ、楽観できない状況にいる。今年の女子賞金ランクも15位（9月22日時点）。第1回大会からただ1人、皆勤出場するクイーンズクライマックス（QC）のボーダーをやや下回る。
今年の優勝は2月三国のみ。6月に切ったフライングも響く。それでもプロペラの調整力、レースの状況判断、視野の広さは女子屈指。ヤング勢の台頭はあっても、総合力は高い。そして機知に富んだ人としての魅力にもあふれている。
鳴門直近5年勝率は7点を超え、今節2位の数字を残す。勝率も賞金もピンチではあるが、寺田の底力があれば、意地の力走が期待できる。