深川真二が地元で昨年の雪辱へ！
唐津では1月に周年記念が行われたが、地元の佐賀支部勢は優出者ゼロという惨敗。地区選では意地を見せたいところだ。
その期待が高まるのはエース格の深川真二だろう。1月の唐津周年では4日目に2着、1着で勝負駆けに成功して予選10位に入る底力を見せたが、準優ではピット離れで後手を踏んだのもあって4号艇で3コースまでしか動けず6着大敗。優勝戦に勝ち上がれなかっただけに地区選ではその雪辱を果たしたい。また昨年の地区選の雪辱もある。優勝戦1号艇に乗るも4着に終わっており、今年こそ地区選初Vをつかみたい。

大会2連覇を目指す桑原悠！
昨年芦屋で行われた九州地区選は桑原悠が優勝。準優で5カドから豪快にまくりを決めると、優勝戦では3カドを選択して再び速攻のまくり一撃。強烈な伸び足を巧みに生かしてG1初Vを勝ち取った。長崎支部勢の地区選Vは09年度の赤坂俊輔以来で9大会ぶりだった。
今年は連覇を目指す戦いだ。唐津は12年にG3企業杯で優勝したこともあり相性はまずまず。近況は1月の鳴門一般戦で4カドからまくり差しを決めて優勝するなどリズム上々で、ダッシュ戦のキレ味も相変わらずだ。九州地区選では瀬戸康孝、国光秀雄（3連覇）、上瀧和則に続く史上4人目となる2連覇を狙う。

岡崎恭裕がクラシック切符を狙う！
今年の九州地区選には福岡支部34人、佐賀支部10人、長崎支部8人が参戦予定。ケタ違いの選手層を誇る福岡勢がV争いの軸だ。九州地区選は11～17年度にかけて福岡勢が7連覇と圧倒。今回も瓜生正義や岡崎恭裕、篠崎元志、池永太、羽野直也など多数の記念タイトルホルダーが登場するだけに優位は動かないだろう。
なかでも注目したいのは岡崎恭裕だ。18年の唐津周年で優勝しており、当地連続Vを目指しての参戦になる。岡崎はここ3年連続でSGボートレースクラシックに出場しているが、昨年ケガもあって優勝回数を伸ばせず今年の出場権はまだ取れていない。地区選Vで平和島行きの切符をつかみたい。

近況Vラッシュと好調な宮地元輝！
宮地元輝が近況絶好調だ。1月に若松正月レースへ参戦すると、篠崎元志や池永太ら強力な地元福岡勢を破ってオール3連対Vの圧勝劇。さらに翌節の芦屋戦でもオール3連対Vを飾り、年始から2節連続Vをマークした。今期7節走って4優出2V（1月28日時点）と好リズム。今期勝率7.56は自己ベストを上回るペースだ。
この勢いで地区選でも見せ場を作りたいところ。昨年はG1を7節走って予選落ち6回と苦戦しており、記念戦線への生き残りをかけた正念場にいる。1月の地元唐津周年に、あっせんされなかったことへもさまざまな思いがあるだろう。地区選にすべてをぶつけたい。

山口裕二がケガを乗り越えてG1復帰！
山口裕二に不運が襲い掛かったのは18年だった。この年は8月のボートレースメモリアルでSG初出場・初準優出を果たすなど好調な走りが続いていたが、9月の若松戦で落水して負傷。3カ月弱の欠場を強いられる大きなケガを負った。そして同年12月の芦屋戦でようやく復帰したが、その1走目で事故に遭って再び負傷する悪夢。また約3カ月間の欠場となった。
2度のケガを乗り越えて19年の3月に復帰。計6カ月ほどのブランクがあったため出走回数不足でB2級に落ちていたが、前期勝率6.58の活躍を見せてA1級に帰ってきた。そして地区選で約1年5カ月ぶりのG1出場を果たす。その走りを目に焼き付けたい。

3年ぶりの地区選に挑む渡邉優美！
女子レーサーからは日高逸子、魚谷香織、川野芽唯、小野生奈、竹井奈美、渡邉優美、大山千広が参戦。福岡支部の7人が登場する。
注目したいのは渡邉優美だ。昨年は年間女子賞金ランキング19位に入るなど一年を通して活躍。前期勝率6.52をマークして6期ぶりのA1級復帰も果たした。地区選出場は17年以来で2回目。3年前の福岡での地区選では4･5･5･2･4･6･6･6･5着と連絡み1回の厳しい戦いを強いられたが、今回はそれ以上の活躍ができるに違いない。唐津は17年ヴィーナスシリーズでオール2連対Vを飾ったこともある水面だけに、大暴れして存在感を見せつけたい。