山崎智也が桐生周年2連覇を狙う！
昨年の桐生周年優勝戦は劇的なレースになった。4カドに入った山崎智也がまくりを狙い、5コースの田中信一郎と6コースの菊地孝平が展開をついて先頭争いへ。三つ巴の大混戦となるなか、2マークで山崎が鮮やかに2艇を差し切ってトップに立つ。大バトルを制して地元のエースが表彰式に帰ってきた。05年以来9年ぶりとなる5回目の桐生周年制覇に地元ファンが沸いた。
あれから1年、山崎が大会2連覇を狙って参戦する。賞金ランキング首位を独走するなかでの登場だ。絶対的なV候補本命としてシリーズの主役を担う。

好相性の桐生で菊地孝平が巻き返し！
菊地孝平は7月の三国SGオーシャンカップで優出4着の活躍を見せ、一時は賞金ランキング26位まで浮上。しかしそのあとF休みがあり、現在賞金ランキング35位（9月1日時点）まで順位を下げている。今年からSGチャレンジカップの出場枠は34。菊地は現状ではギリギリ届いていないことになる。
なんとか巻き返したい状況のなかで迎える桐生周年。当地は記念V歴こそないが、SG・G1優出5回をマークしている水面だ。昨年の桐生周年でも優出3着に入っている。昨年のMVPがそろそろ意地を見せ始める季節か。

G1での活躍がGP出場へ必須の丸岡正典！
SGボートレースダービーの出場選手が8月初旬に発表された。賞金ランキング上位勢は順当に名を連ねたが、そのなかに丸岡正典が入っていない。賞金ランキング18位（9月1日時点）でまさにグランプリ出場権争いの渦中にいる丸岡が、あと一歩で勝負駆けに失敗してダービー出場切符を逃した。
こうなると丸岡にとってはG1の一戦一戦が重要度を増してくる。毎節着実に賞金を上積みしていくことがグランプリ出場へのカギだ。桐生周年は05年に優出2着の実績がある大会。優出が最低限のノルマとなってきそうだ。

瀬尾達也が弾丸ショット乱れ撃ちだ！
四国地区から桐生周年に出場するのは、徳島の瀬尾達也、眞田英二、興津藍、香川の福田雅一、木村光宏で計5人だ。木村は04年に桐生G1MB大賞でV歴。興津は今年4月の桐生G2MB大賞で優出5着に入っている。
瀬尾はマスターズチャンピオンと四国地区選を除けば久々のG1登場。12年の鳴門周年以来で約3年ぶりになる。55歳となった今なおスタート力はトップクラス。桐生ナイターは今年7月に走り、9走でゼロ台スタート5本を見せたばかりだ。G1でも弾丸ショット連発で魅せてくれるだろう。

吉田拡郎が秋のG1で反撃開始だ！
今年の吉田拡郎は年明けから中国地区選、芦屋周年、常滑周年、多摩川周年とG1で4節連続優出を飾るなどスタートダッシュに成功。3月終了時点では賞金ランキング10位の好位置につけていた。しかしその後は思うように上積みができず、F休みもあった影響で賞金ランキングは24位（9月1日時点）に。気が付けばグランプリ出場圏外へ去ってしまっている。
そろそろエンジン再始動といきたいところ。吉田にとって桐生は通算4優出4Vを誇る好相性水面だ。桐生周年を契機として秋のG1戦線で巻き返しを図りたい。

SG2Vの桐生で瓜生正義が魅せる！
瓜生正義に残された時間は少なくなってきた。現在賞金ランキング41位（9月1日時点）。11年連続のグランプリ出場に赤信号が灯っているのはもちろん、チャレンジカップ出場さえ黄信号という状況だ。
逆転を狙うためにも桐生周年は大事な一節になる。桐生は10年ボートレースダービーと12年ボート―レースメモリアルでSG2Vを飾っている特別な水面。昨年の桐生周年でも優勝戦1号艇（4着）に乗る活躍を見せていた。好相性の桐生で大きな賞金の上積みを狙いたい。赤信号を青信号に変えるための重要な一節だ。