昨年の雪辱を目指す毒島誠！
昨年の福岡周年は吉川元浩が優勝。5コースから鮮やかなまくり差しを決めて歓喜のVゴールを駆け抜けた。その陰で失意の3着ゴールとなったのが毒島誠だ。予選を2･4･1･1･1･3着でトップ通過し、準優もイン逃げで快勝してポールポジションを手にしたが、優勝戦1号艇で吉川の一撃に屈して敗戦。3万円券を献上する結果となった。
あれから約1年5カ月、雪辱を果たすときがきた。近況は8月の大村ボートレースメモリアルと10月の児島ボートレースダービーでSG連覇を達成するなど絶好調。今度こそ福岡記念初Vを手にしたい。

渡邉英児が福岡で再び魅せる！
渡邉英児は昨年福岡で行われたPG1マスターズチャンピオンで優勝。2コース差しでインの今村豊を破り、第19代名人の座を手にしたのがまだ記憶に新しい。あのとき以来となる当地記念レース参戦でどんな戦いを見せるのか楽しみだ。
近況の渡邉はリズム上々。8月～9月にかけて蒲郡戦、福岡戦、浜名湖戦、唐津戦で4節連続優出をマークするなど好調だ。特に9月の福岡一般戦では守田俊介らとV争いを演じて優出2着に入り、改めて福岡相性の良さを印象付けていた。福岡周年でも名人が存在感を見せてくれそうな気配十分だ。

福岡でリズムを変えたい魚谷智之！
魚谷智之は現在賞金ランキング33位（10月29日時点）。SGチャレンジカップ出場になんとか当確ランプがともり、賞金王戦線に踏みとどまった。ただ今年の記念優出は6月の宮島周年（優出3着）だけで、一般戦を含めても今年9優出0Vという状態。優勝は17年10月のG1津周年を最後に2年以上も遠ざかっており、近況リズムはいまひとつだ。
福岡周年は流れを変える一節にしたいところ。福岡は06年のボートレースダービーでSG初Vを飾った水面であり、09年には福岡周年で優勝した実績も持つ。昨年の吉川元浩に続いて兵庫勢の大会2連覇を狙いたい。

菅章哉が変幻自在に攻める！
菅章哉は19年後期適用勝率6.56をマークして3期ぶりにA1級復帰。20年前期適用勝率も6.67で、2期連続A1級キープとした。そのスタイルは独特で、前付けを仕掛けて内寄りから勝負することもあれば、チルトを跳ねて外枠から一撃を狙うこともある。10月のG1鳴門周年の最終日にチルト3度で6コースまくり2連発を演じたのがとりわけ印象的だった。
変幻自在の走りで存在感を増してきただけに、そろそろ記念初優出を狙いたいところ。来年の地元鳴門オーシャンカップ出場を目指すためにもG1優出が欲しい。

女子レーサーが久々の周年参戦！
福岡周年には女子レーサーもあっせんされた。守屋美穂、遠藤エミ、大山千広の3人が参戦する。女子が周年記念に出場するのはこれが今年初めて。今後女子のG1あっせんが増えるか否かが、この3人にかかっているといっても過言ではないだろう。
なかでも注目したいのは守屋だ。7月のG2芦屋MB大賞で優勝するなど今年5Vをマークする充実ぶり。20年前期適用勝率は7.53のハイアベレージで、自身最高勝率を飛躍的にアップさせた。女子戦線を引っ張る立場になった守屋が、福岡周年でどんな走りを見せるのか楽しみだ。

ダービー優出で勢いに乗る前田将太！
前田将太は10月の児島SGボートレースダービーで優出。優勝戦こそ6着に終わったが、自身4回目のSG優出を果たして存在感を見せた。今年の前田は3月のG2秩父宮妃記念杯で準優Fがあったためしばらく記念戦線から遠ざかっていたが、戻ってきてすぐ結果を残す活躍。これで賞金ランキングも58位（10月29日時点）まで一気に挽回し、SGグランプリシリーズ出場へ勝負駆けの状況まで持ってきた。
そんななか迎える福岡周年だ。通算6Vの実績がある地元水面でひと暴れし、賞金ランクをさらにアップさせたい。