グラチャン勝負駆けの山口剛！
山口剛はSGボートレースクラシックの選考順位で予備10位。あと一歩切符に届かず、繰り上がりも期待できそうにない位置だ。出場権を得るには地区選で優勝するしかないだろう。
是が非でもクラシックの切符が欲しい理由がある。6月に地元宮島で行われるSGグランドチャンピオンだ。山口は選考得点91点で現在51位あたりというギリギリの位置（1月28日時点）。クラシックに出場できなければ得点を加算できないため、ボーダー下へ落ちることが確実になる。地区選はクラシック勝負駆けでありグラチャン勝負駆けでもあるわけだ。09年以来となる地区選Vを果たして望みをつなぎたい。

海野康志郎が大会2連覇を狙う！
昨年下関ナイターで行われた中国地区選は海野康志郎が優勝した。予選を3位で通過する活躍を見せ、準優でイン逃げを決めて自身2回目のG1優出を果たすと、優勝戦は2号艇で3コースから豪快にまくり一撃。4万円台の大穴を開けてG1初Vを飾った。
今年はタイトル防衛を目指して宮島に乗り込む。中国地区選2連覇となれば今村豊、市川哲也、白井英治に続く4人目の記録だ。宮島は通算8優出3Vと相性の良い水面だけにチャンスは十分だろう。冬場に強い海野が今年も地区選の主役となるのか注目だ。

クラシック予備7位の白神優！
岡山支部勢ですでにSGボートレースクラシックの出場権を持っているのは山口達也と守屋美穂の2人だけ。地区選V歴のある茅原悠紀や川崎智幸をはじめ、山本寛久、山地正樹、渡邉和将らが地区選で切符獲得を狙うことになる。
なかでも気合が入るのは白神優か。昨年5Vをマークする大躍進を演じたが、勝率差で及ばずクラシック選考順位は予備7位。繰り上がりの可能性も薄いだけに、地区選で自力でつかみ取りにいくしかない状況だ。近況は1月の児島正月レースで茅原らを破ってオール3連対Vを飾るなど好調。地区選でまずはG1初優出を果たして優勝戦の舞台に立ちたい。

辻栄蔵が雪辱の地区選初Vへ！
辻栄蔵は昨年6月に行われたG1宮島周年で地元V。優勝戦ではインから気迫のコンマ03で逃げ切り、これまでなかなか取れなかった地元周年のタイトルを初めてその手にした。今回の地区選は宮島G1連覇を狙う一戦になる。
辻はこれまで地区選で通算2優出0Vと意外にも低調な数字。16年の宮島大会では優勝戦1号艇に乗る活躍を見せたが、谷村一哉の5コースまくり差しに屈してイン戦5着に敗れている。4年前の雪辱を果たして初の地区選制覇となるか。

近況復調ムード漂う寺田祥！
寺田祥は1月の徳山周年で地元V。優勝戦では2号艇で4カドを選択する作戦が見事に当たり、鮮やかなまくりを決めて頂点に立った。昨年は記念1優出0Vと苦しんだ寺田が、今年のG1開幕戦で復調を猛アピール。17年の児島周年以来となる約2年2カ月ぶりの記念制覇を果たし、悲願の徳山周年初Vを飾った。
寺田はこれまで地区選で6優出1Vの実績。05年の徳山大会でG1初Vをマークするなど幾度もV争いを沸かせてきた。15大会ぶりの奪還を果たしてSGボートレースクラシックの出場権ももぎ取りたいところだ。

2コース1着率78％の土屋南！
中国地区選には女子レーサーも多数参戦。岡山の寺田千恵、田口節子、守屋美穂、樋口由加里、土屋南、広島の角ひとみ、海野ゆかり、山口の佐々木裕美の8人だ。
なかでも土屋南に注目したい。前期勝率5.76をマークしてA2級初昇格。デビュー6期目でA級へ上がってきた。今期に入って12月の児島戦と1月の大村戦で立て続けに優出するなど勢いを増し、勝率は6点に迫る数字。A1級初昇格を射程圏にとらえている。特に今期2コースは9戦7勝で1着率78％という驚異的な強さだ（1月28日時点）。G1初出場となる地区選でどんな戦いを見せるのか目が離せない。