寺田千恵が地元被災地にささげる感動V

勝運を知るベテランが、負けられない重圧に打ち勝った。1号艇の寺田千恵が、インからトップスタートを決めて逃げ切った。2月の住之江オールレディースに次ぐ今年2回目、通算66回目の優勝を飾った。
優勝戦は雨、ホーム追い風も5メートル吹いた。枠なり3対3から①寺田が、コンマ19のトップスタートを踏み込み、イン先マイ。水面状況の影響か、ややターンマークを外したものの、スピードを持って回った分、②塩崎、⑤田口の差しを寄せ付けなかった。②塩崎の2Mターンは大きく流れ、⑤田口が内有利に2着を確保。道中追い上げた④遠藤が3着に入った。
寺田は予選を2位通過。予選1位の遠藤エミが準優12Rで2着に敗れたことで、優勝戦1号艇が巡り、そのチャンスを逃さなかった。さらに岡山支部のワンツー決着。児島ボートのある倉敷市は昨年7月の西日本豪雨災害で甚大な被害を受け、今シリーズの成功を願った地元勢にとって、最高の結末となった。寺田の次走は、3月14日からのG3大村オールレディースに出場する予定。