今井美亜が絶品まくり差しでG1初制覇

得意技で頂点に駆け上がった。大会初出場の今井美亜が、切れ味満点の3コースまくり差しを決め、G1初優勝を飾った。今年は11月の三国ヴィーナスシリーズに次ぐ3回目、通算では8回目の優勝となった。
風が横風1メートル程度に収まり、進入は枠なりの3対3で行われた。スタートは全員が0台に突っ込む中、①遠藤はやや後手に回る展開に。それでも②守屋が差しに構え、①遠藤が先マイ。その隙を③今井がタイミングを絶妙に合わせた巧ターンで突き抜けた。①遠藤は④寺田らの差しも許したが、2Mで差し返し、2着にしのいだ。④寺田は⑥大山を退け、3着に粘り込んだ。
今井は10月末（2020年前期適用勝率）にA1級キープの勝負が実らず、11月には痛恨のフライングも切った。それでも選出9位で念願のクイーンズクライマックスに初出場。今回、パワーはやや劣勢ながら、要所を締め、高い潜在能力でクイーンの座まで射止めた。今井は女子賞金3位。トップは大山千広が守った。今井の次走は2020年1月5日からの特別ヴィーナスシリーズ（大村）に出場する予定。